表記がないためアルバートサーストンかはわかりませんがおそらく英国製のブレイシーズ(サスペンダー)です。 こちらはHACKETTで取り扱いのあったもので、初期のハケットはラルフローレンのように自社製品だけでなくヴィンテージを取り扱っていたのでその類かなぁと予想しております。 私はサスペンダーが好きで英米色々集めているのですが、中でもこちらのガットブレイシーズは現代では大変貴重なレア素材を使用したサスペンダーで、吊革部分に鯨の髭を使用しております。 ご存知の通り現在ではワシントン条約により流通が制限されており古いもの以外では見かけることはなくなりました。 種類としましてはサスペンダーの歴史として古い順にH型、X型、Y型などあり、格式高いテーラーものはフェルトを仕様したものなどありますがこちらは現代でもお馴染みの方も多いであろうYバックタイプで、肩のこりにくい形状です。 鯨の髭は繊細な素材な上にサスペンダーとしては最もテンションがかかる部位に使用されているため劣化が早いのですがこちらはほとんど使用された形跡がなく状態も良好です。 レア素材ばかりに目がいきがちですが、革部分も柔らかい上質な羊革を使用しており、ボタンホールは手縫いです。昔はこれが上流階級のギアの絶対的な条件でした。 カラーはブルゴーニュ/ワインといった赤紫のベルベット系×ゴールドのバックルでパーティ的な要素もあり、アイデア次第で活躍の幅も広いのではないでしょうか。是非この機会にご検討ください。